Amazon ブランド分析(ABA)の検索語の読み方:順位の動き、クリックシェア、参入コスト

9月 29, 2026

Amazon ブランド分析(Brand Analytics)は、検索語データを順位として公開しています。毎週、すべての検索語に順位が付きますが、その順位の裏にどれだけの検索数があるかは公開されていません。

そのことが、使い方を決めます。検索数のように見える数字はすべて、順位の上に作られたモデルです。頼れるのは順位そのものと、その動き方です。この記事では、ABA 週次エンドポイントが返す 1 行を、判断につながる順に読みます。まず動き、次にクリックを誰が握っているか、最後に参入にいくらかかるかです。語をキーワードライブラリにまとめる方法はキーワードライブラリの作り方にあります。この記事は、1 つの語を正しく読む方法です。

1 行は、1 つの語の 1 週間分

週次エンドポイントは、検索語ごとに 1 行を返します。週と範囲を決めるパラメーターは 2 つです。

  • date には週の終了日を渡し、土曜日でなければなりません。ドキュメントの例 20250802 は土曜日です。空にすると最新の週になります。
  • includeKeywords、excludeKeywords、departments で語を絞り込みます。

月次エンドポイントは暦月単位で同じ形を返し、ABA トレンドエンドポイントは 1 つの語の rank と searches を時系列で返します。timeGranularity は週なら W、月なら M です。

curl --request POST \
  --url https://ecommercedataapi.com/v1/amazon/aba/research/weekly \
  --header "Content-Type: application/json" \
  --header "X-API-Key: ${ECOMMERCE_DATA_API_KEY}" \
  --data '{
  "marketplace": "US",
  "date": "20250802",
  "includeKeywords": "screen protector",
  "page": 1,
  "size": 20
}'

データは順位、規模はモデル

ドキュメントの「screen protector」の行は、searchRank が 9038 です。隣に searches(22012)、purchases(1035)、clicks(3403)、impressions(451341)があります。順位はプラットフォームが公開しているもので、規模はその上に作られた推定値です。内部では整合していますが、独立に検証されたものではありません。purchases ÷ searches は 1035 ÷ 22012 = 0.047 で、同じ行の purchaseRate の 0.047 と一致します。

規模の数字は、語どうしの比較に使ってください。在庫の計画には使わないでください。ツールによって「検索ボリューム」の言い分が違う理由は、キーワードツールの選び方で説明しています。

動きを読む。符号に注意する

各行には、現在の順位と、過去 3 時点の順位があります。

フィールド意味例の値
searchRank今週の順位9038
w1SearchRank1 週間前の順位8300
w4SearchRank4 週間前の順位7989
w12SearchRank12 週間前の順位8738

それぞれに変化量と変化率(w1RankGrowthValue、w1RankGrowthRate など)が付いています。例から逆算すると、規則は 変化量 = 以前の順位 − 現在の順位、変化率 = 変化量 ÷ 以前の順位 です。

比較対象以前の順位変化量変化率
1 週間前83008300 − 9038 = −738−738 ÷ 8300 = −0.0889
4 週間前79897989 − 9038 = −1049−1049 ÷ 7989 = −0.1313
12 週間前87388738 − 9038 = −300−300 ÷ 8738 = −0.0343

3 つとも、例が示す値とぴったり一致します。落とし穴は符号です。順位の数字が小さいほど人気の語なので、変化量がマイナスなら、その語は人気が落ちたことを意味します。 ここでは順位が 8300 から 9038 になり、変化量は −738 です。「成長率 −0.0889」を 8.9% の低下と読めば正しく、−738 を「順位が 738 位下がった」と読めば逆になります。

同じ表から、さらに 2 つのことが分かります。

比較点が 1 つだけだと誤解します。 12 週間前と比べると 3.4% の低下、4 週間前と比べると 13.1% の低下です。4 週間前の 7989 は、4 点の中で最も良い順位でした。実際の姿は、8738 から 7989 へ上がり、その後 9038 まで滑り戻ったというものです。3 つの点を一緒に読むか、トレンドエンドポイントで系列全体を取得してください。

変化率は対称ではありません。 以前の順位で割るため、改善は +100% を超えられませんが、悪化には下限がありません。ドキュメントの月次の例には −1.1357 があります。順位が 4548 から 9713 になり、5165 ÷ 4548 が 1.1357 だからです。変化率を昇順に並べると、悪化した語が多く並び、数字の大きいものが変動の大きいものとは限りません。

月次のレスポンスでも w1、w4、w12 というフィールド名が使われています。2 つのエンドポイントを比べる前に、月次ではどの期間を指すのかを確認してください。

クリックを誰が握っているかを読む

語がどれくらい集中しているかを表すフィールドが 2 つあります。

  • clickShareRate は上位 3 商品が取っているクリックの割合、cvsShareRate は上位 3 商品のコンバージョンの割合です。
  • top3Brands はブランド名を、top3AsinDtoList は上位商品ごとの clickRate と conversionRate を返します。

例では clickShareRate が 0.1489、cvsShareRate が 0.0842 です。上位 3 商品が取っているのはクリックの約 15%、コンバージョンの約 8% なので、この語は分散していて、新規参入でもシェアを取れます。上位 3 商品が両方の大半を取っている語は別物です。フィールド表の例は 54.2 と 43.5 ですが、レスポンスの例は小数なので、最初のレスポンスを受け取ったらスケールを確認し、正規化してから語を比べてください。クリックの分かれ方によって順位を取りに行く価値が決まる点は、検索 1 ページ目に載る方法で説明しています。

参入にいくらかかるかを読む

参入に値段を付けるフィールドが 3 つあります。

  • cprExact:約 8 日以内にその語を 1 ページ目に載せるのに必要な販売数。例は 64 です。推定値です。付録の並べ替え表では同じフィールドが SPR と表記され、リクエストのフィルターも minSPR、maxSPR という名前です。
  • titleDensityExact:1 ページ目の商品のうち、タイトルにその語をそのまま含む商品の数。例は 50 なので、1 ページ目の多くがすでにそうしており、自社のタイトルに入れても優位はほとんど得られません。
  • bid、bidMin、bidMax:スポンサープロダクトの入札額とその範囲。例では 3.36 と 2.52〜4.2 です。そこからの調整はキーワード入札を参照してください。

順位が上がり、クリックが分散し、cprExact が低い語は、参入コストが低い語です。3 つが逆なら高く、順位だけではそれは分かりません。

ウォッチリストにする

同じエンドポイントで、順位、成長、クリック、集中度による絞り込みができるので、ウォッチリストはカテゴリーごとの 1 リクエストになります。

curl --request POST \
  --url https://ecommercedataapi.com/v1/amazon/aba/research/weekly \
  --header "Content-Type: application/json" \
  --header "X-API-Key: ${ECOMMERCE_DATA_API_KEY}" \
  --data '{
  "marketplace": "US",
  "date": "20250802",
  "includeKeywords": "protector",
  "maxSearchRank": 50000,
  "minRankGrowthRate": 0.1,
  "order": { "field": "searchfrequencyrank", "desc": false },
  "page": 1,
  "size": 20
}'

このリクエストが求めているのは、「protector」を含み、順位が 50,000 位以内で、先週から少なくとも 10% 改善した語を、順位の良い順に並べたものです。数字は例です。フィルターがレスポンスのフィールドと同じ符号だと仮定すると、正の minRankGrowthRate は上昇中の語を選びます。頼りにする前に、最初のページの結果で確認してください。order.field は searchfrequencyrank、cprExact、titleDensityExact、searches を受け付けます(表 2.4)。

searchModel パラメーターは 1〜6 を取り、市場のビューをあらかじめ適用します。人気市場、変動市場、持続成長市場、急上昇市場、潜在市場、ロングテール市場です。値の説明は中国語のリファレンスにしかないので、近道として扱い、自分のフィルターと照らして試してください。

制約

  • 順位はプラットフォームが公開したものです。規模のある数字(searches、purchases、clicks、impressions)はすべて、その上のモデルです。語の比較に使い、実数として読まないでください。
  • 1 週間分はノイズが大きいデータです。順位は需要と関係のない理由でも週ごとに動くため、1 週間の変化は系列を見るきっかけであって、結論ではありません。
  • このデータが表すのはプラットフォーム上の検索行動です。その語があなたの商品に合うかどうかは分からず、そこは自分で判断します。

よくある質問

セラーセントラルのブランド分析と同じデータですか? ブランド分析が報告するのと同じ種類の検索語順位データを、JSON で返します。

順位が良ければ、その語で自分の商品が売れますか? いいえ。順位が示すのは語の人気で、その語で検索した購入者があなたの商品を買うかどうかではありません。それについては、順位よりもクリックシェアと参入コストのフィールドのほうが多くを語ります。

どのくらいの頻度で取得しますか? 毎週同じ曜日に取得し、すべての週を保存します。単発の取得よりも系列のほうが役立ちます。

AI エージェントにもできますか? はい。このエンドポイントはリモート MCP サーバーから使えるので、エージェントが語を取得し、動きを読んでくれます。

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