多くの出品者の「キーワードリスト」は、あちこちから集めた 1 枚の表になっています。検索窓のサジェストから拾った語、競合のリスティングから写した語、広告レポートから出した語。問題は語が足りないことではなく、それぞれの語の測り方が違うことです。だから並べ替えられず、ある語がなぜ上位にあるのかも説明できません。
この記事では 3 種類のデータが何を測っているのかを定め、そのうえで統合の方法を示します。
export ECOMMERCE_DATA_API_KEY="your_api_key"3 つのデータ、3 つの問い
| データ | 答える問い | エンドポイント |
|---|---|---|
| ABA ランキング | その語がプラットフォーム検索で何位か | ABA 週次 |
| 流入語のリバース検索 | ある ASIN が実際にどの語で表示を得ているか | Reverse Keyword Lookup |
| キーワード拡張 | ASIN 群から、思いつかなかった関連語は何か | Keyword Expansion |
どれも他の代わりにはなりません。ABA は需要側の順位、リバース検索は供給側の実際の表示、拡張は盲点を示します。
ステップ 1:ABA で需要の基準線をつくる
ABA データは週次と月次で切られています。週次は短期の動き、月次は四半期の方向づけに向きます。
curl --request POST \
--url https://ecommercedataapi.com/v1/amazon/aba/research/weekly \
--header "Content-Type: application/json" \
--header "X-API-Key: ${ECOMMERCE_DATA_API_KEY}" \
--data '{
"date": "20250802",
"includeKeywords": "保護フィルム",
"marketplace": "JP",
"page": 1,
"size": 20
}'date がどの週を取るかを決めます。ここが最も間違えやすいパラメーターです。違う週で 2 回照会すると、誰も説明できない順位変動が生まれます。資産側の各行にタイムスタンプとして保存してください。
時間方向の傾向は、2 週分を自分で差し引くのではなく ABA キーワードトレンド から取ります。
ステップ 2:実際の表示をリバース検索する
ABA はどの語に需要があるかを教えますが、それを誰が取っているかは教えません。リバース検索がその穴を埋めます。
curl --request POST \
--url https://ecommercedataapi.com/v1/amazon/traffic/keyword \
--header "Content-Type: application/json" \
--header "X-API-Key: ${ECOMMERCE_DATA_API_KEY}" \
--data '{
"marketplace": "JP",
"asin": "B08CK5Z5Q1",
"month": "202507",
"page": 1,
"size": 20
}'自社 ASIN も必ず通してください。 競合だけを調べると「競合は強い」ことを示す表が出るだけです。同じバッチに自社を入れて初めて差分が取れます。競合にあって自社にない語が、そのまま行動リストになります。方法の全体はCursor や Codex で競合分析をするにあります。
ステップ 3:拡張で盲点を探す
前の 2 ステップは、すでに知っている語と ASIN の範囲に縛られています。Keyword Expansion は ASIN 群から逆に、考えていなかった関連語を出します。
curl --request POST \
--url https://ecommercedataapi.com/v1/amazon/traffic/extend \
--header "Content-Type: application/json" \
--header "X-API-Key: ${ECOMMERCE_DATA_API_KEY}" \
--data '{
"asinList": ["B07Z82895W"],
"historyDate": "202507",
"marketplace": "JP",
"page": 1,
"size": 20,
"queryType": 1
}'外部の視点が必要なら Google キーワードトレンド を足します。ただしそれは検索エンジン側の需要であり、マーケットプレイス内の購買意図とは別物です。
統合時の 3 つの落とし穴
1:時間定義の混在。 ABA は週次または月次、リバース検索は月次、拡張は historyDate を取ります。異なる期間の指標を同じ列に入れて並べ替えないでください。各行に「取得元エンドポイント」と「時間定義」の 2 フィールドを持たせます。
2:ページサイズが結論を変える。 上位 20 語から出した「欠けている語」と上位 100 語から出したものは別物です。ページサイズを固定し、すべての ASIN で揃えてください。
3:推定値を絶対値として扱う。 検索需要や表示規模は推定値です。並べ替えには使えますが、「この語で N 件受注できる」と計算するのは読み過ぎです。
崩れにくい資産の構造
| フィールド | 取得元 | 補足 |
|---|---|---|
| 語 | 3 種すべて | 主キー |
| 取得元エンドポイント | 取得時に記録 | 定義の説明に使う |
| 時間定義 | date / month / historyDate | 週または月。必ず保存 |
| マーケットプレイス | リクエストパラメーター | 横断して混ぜない |
| 需要指標 | ABA / Keyword Research | 推定値として印を付ける |
| 自社に表示があるか | 自社 ASIN のリバース検索 | 差分の基礎 |
| 競合に表示があるか | 競合 ASIN のリバース検索 | 差分の基礎 |
最後の 2 列があることで、語の一覧が実行できる優先順位表になります。
制約
- リバース検索が返すのは推定された表示の関係で、プラットフォームが公表した自然流入や広告枠のデータではありません。
- ABA の順位はプラットフォーム検索内の相対位置を表し、絶対的な検索ボリュームには換算できません。
- 資産は定期的に再取得しないと意味を持ちません。単発のスナップショットはすぐ古くなります。レート制限はアカウント単位です(エラーとレート制限)。