Amazon は、すべてのキーワードの検索ボリュームを公開していません。 「Amazon の検索ボリューム」と呼ばれる数字は四つの出所のいずれかから来ており、それらが返す数字の種類は同じではありません。
したがって実務上の問いは「このキーワードの検索ボリュームはいくつか」ではありません。「どの出所を見ているのか、その数字は回数なのか、順位なのか、推定なのか」です。
四つの出所を並べる
| 出所 | 得られるもの | 使える人 | 回数か推定か |
|---|---|---|---|
| ブランド分析「検索キーワード上位」 | 検索頻度ランク:全検索の中でのそのキーワードの順位 | ブランド登録済みの出品者 | Amazon 自身のデータ。ただし順位であり回数ではない |
| ブランド分析「検索クエリパフォーマンス」 | 自社の商品が表示されたクエリの検索ボリューム | ブランド登録済みの出品者 | Amazon 自身の回数。自社のクエリに限られる |
| 商品機会エクスプローラー | ニッチ内の検索キーワードの検索ボリューム | 大口出品アカウントの出品者 | Amazon 自身の回数。収録されたニッチに限られる |
| 第三者のキーワードデータ | 任意のキーワードの月間検索数の推定 | 誰でも | 推定 |
この表から二つのことが分かります。
誰でも、どのキーワードでも使える出所は推定だけです。 Amazon 自身の回数は存在しますが、どれも囲いがあります。ブランド登録、自社のカタログ、あるいは Amazon が選んだニッチです。
順位はボリュームではありません。 検索頻度ランクは、あるキーワードが別のキーワードより多く検索されていることを示します。どれだけ多いかは示しません。500 位のキーワードは 1,000 位の 2 倍検索されているかもしれませんし、10 倍かもしれません。順位とその動きの読み方は ABA の検索語の読み方で扱っています。
API で数字を取得する
キーワードのリスト、あるいは自分が販売したことのないキーワードの検索ボリュームが必要なら、規模に対応できる出所は推定です。キーワード調査エンドポイントは、キーワード、マーケットプレイス、月ごとに返します。
curl --request POST \
--url https://ecommercedataapi.com/v1/amazon/keyword-research \
--header "Content-Type: application/json" \
--header "X-API-Key: ${ECOMMERCE_DATA_API_KEY}" \
--data '{
"keywords": "wireless charger",
"marketplace": "US",
"month": "202507",
"page": 1,
"size": 20
}'各行には searches(月間検索数の推定)と、それに意味を与えるフィールドが並びます。
| フィールド | 加わる情報 |
|---|---|
searches | そのマーケットプレイスでのキーワードの月間検索数の推定 |
purchases、purchaseRate | その検索のうち購入に至った数 |
products | そのキーワードを争う商品の数 |
supplyDemandRatio | searches ÷ products:競合商品 1 点あたりの需要 |
searchMonthlyCv、searchMonthlyCr | 前月との差。絶対値とパーセント |
ドキュメントの例では searches は 17,702、purchases は 2,436、purchaseRate は 0.1376 です。自分で検算できます。2,436 ÷ 17,702 = 0.1376。
Amazon キーワード調査・検索ボリューム API のページには、月間検索数が 1,000 から 10,000 のキーワードだけを残すといった範囲フィルターがまとめてあります。
1 か月の数字は答えではない
単月の数字は季節性を隠します。11 月に 20,000 回検索されるキーワードが、3 月には 3,000 回ということがあります。
ボリュームの数字で判断する前に、その履歴を取得してください。キーワード調査トレンドエンドポイントは 1 つのキーワードの月次の推移を返し、季節商品のリサーチはキーワードの 1 年がどれだけ集中しているかの測り方を示しています。同じ傾向が Amazon の外にもあるかを確かめるには、Google トレンド API の選択肢を参照してください。
数字を信じる前の三つの確認
どの出所を使う場合でも、三つのことを確認します。
- どの期間の数字か。 1 週間、暦の 1 か月、「直近 30 日」では、同じキーワードでも三つの異なる数字になります。
- 範囲は何か。 マーケットプレイス全体の検索か、1 つの商品が得た表示回数か。後者も「検索ボリューム」と表示されることがよくあります。
- いつ測ったものか。 日付のない数字は翌月の数字と比べられません。
キーワードツールの選び方では、1 つのレスポンスの中にある、検索ボリュームに見えて実はそうではない四つのフィールドを取り上げています。
検索ボリュームでは分からないこと
そのキーワードが売れるかどうかは分かりません。 searches の隣の purchaseRate を読んでください。検索が多くても購入に至ることが少ないキーワードは、広告の費用がかさみます。
上位に入れるかどうかは分かりません。 それは products と 1 ページ目の商品ページの強さで決まります。キーワードを 1 ページ目に載せるを参照してください。
そのキーワードが自分の商品に合うかどうかは分かりません。 関連性は自分で判断します。キーワードを選んだあと、タイトルに入りきらなかったものの置き場所は検索キーワード(バックエンド)の書き方で扱っています。
よくある質問
Amazon の検索ボリュームを無料で調べる方法はありますか。 ブランド登録をしていれば、ブランド分析は無料で、Amazon 自身のデータです。任意のキーワードには順位が、自社の商品が表示されたクエリにだけ回数が出ます。それ以外のキーワードには推定が必要です。
同じキーワードなのに、二つのツールで検索ボリュームが違うのはなぜですか。 多くの場合、表示している量が違うからです。期間が違う、範囲が違う、あるいは一方が順位を回数に換算したものです。比べる前に、同じものを測っているかを確認してください。
検索ボリュームはどのマーケットプレイスでも同じですか。 いいえ。同じキーワードでも、米国、日本、欧州の各マーケットプレイスで別々の数字になります。必ず自分が販売しているマーケットプレイスを指定してください。
推定はどのくらい正確ですか。 キーワード同士を比べ、方向を見るには十分です。在庫計画を立てるには不十分です。自社ブランドのクエリについては、検索クエリパフォーマンスと照合してください。