新しい商品の価格は、競合を 3、4 商品見て、それより少し安くするという決め方が大半です。これでは一握りの商品と比べているだけで、そのカテゴリーの購入者が実際にどの価格でお金を使っているかは分かりません。
価格の分布は、より良い問いに答えます。それぞれの価格水準に商品がいくつあり、どれだけ売れているか。 価格帯ごとに三つの数字があれば、どの価格が混み合い、どの価格が理由があって空いていて、どの価格が手薄なのかが見えます。
1 回の呼び出しで八つの価格帯
価格分布エンドポイントはカテゴリーを受け取り、その商品を価格帯ごとにまとめて返します。
curl --request POST \
--url https://ecommercedataapi.com/v1/amazon/market/price \
--header "Content-Type: application/json" \
--header "X-API-Key: ${ECOMMERCE_DATA_API_KEY}" \
--data '{
"marketplace": "US",
"nodeIdPath": "2619533011:2975241011:2975259011:2975263011"
}'nodeIdPath はカテゴリーのノードのパスです。そのカテゴリーの任意の商品の nodeIdPath フィールドから、商品詳細や商品検索を通じて取得できます。カテゴリーのエンドポイントからも取得できます。
2026 年 10 月 12 日、米国の猫用給水器のカテゴリーについてこのリクエストを実行しました。レスポンスは 100 商品を対象としていました。
| 価格帯 | 商品数 | 月間販売数の推定 | 販売数の割合 | 1 商品あたりの販売数 |
|---|---|---|---|---|
| 5〜10 ドル | 6 | 17,708 | 4.0% | 2,951 |
| 10〜15 ドル | 22 | 67,545 | 15.3% | 3,070 |
| 15〜20 ドル | 36 | 185,750 | 42.1% | 5,160 |
| 20〜25 ドル | 4 | 30,407 | 6.9% | 7,602 |
| 25〜35 ドル | 13 | 85,987 | 19.5% | 6,614 |
| 35〜45 ドル | 6 | 18,325 | 4.2% | 3,054 |
| 45〜75 ドル | 9 | 28,520 | 6.5% | 3,169 |
| 75 ドル超 | 4 | 6,927 | 1.6% | 1,732 |
数値の最初の 3 列はレスポンスそのまま(products、units、unitsRatio)です。最後の列は units を products で割ったもので、自分で計算します。読み方を変えるのはこの列です。
三つの数字、三つの読み方
販売数の割合は、需要がどこにあるかを示します。 15〜20 ドルが販売数の 42% を占めています。このカテゴリーの購入者の多くが支払う価格です。
商品数は、競争がどこにあるかを示します。 同じ価格帯に 100 商品のうち 36 商品があります。需要と競争が同じ場所にあるのは、よくある形です。
1 商品あたりの販売数は、1 つの商品ページが期待できる量を示します。 価格帯の差が出るのはここです。
- 15〜20 ドルでは、平均的な商品の販売数は約 5,160 です。需要は大きいものの、36 商品で分け合っています。
- 20〜25 ドルでは、4 商品が平均で約 7,600 ずつ売れており、どの価格帯よりも多くなっています。
- 25〜35 ドルでは、13 商品が平均約 6,600 で、この価格帯の売上は 2 番目に大きくなっています(15〜20 ドルの 354 万ドルに対し 243 万ドル)。
- 15 ドル未満では、28 商品が、カテゴリーで最も低い価格で平均約 3,000 です。
最も混み合う価格帯が、1 商品あたりで最も良い価格帯とは限りません。 このカテゴリーでは、量販価格のすぐ上の二つの価格帯のほうが、1 商品あたりの販売数が多く、価格も高く、競合ははるかに少なくなっています。
商品の少ない価格帯が意味すること
20〜25 ドルに 4 商品というのは小さな標本で、二通りに読めます。
空白かもしれません。購入者はその価格を払う意思があり、そこに位置づけている出品者が少ないということです。あるいは、どの価格でも売れる強い 4 商品が、ほかの出品者が試して撤退した価格帯にいるだけかもしれません。
分布だけでは、この二つを見分けられません。分布が教えてくれるのは、次にどこを見るべきかです。各価格帯は、そこに含まれる ASIN を返せます(asins フィールド)。その 4 商品を開いてください。ブランドは一つか複数か、出品からどれだけ経っているか、評価はいくつあるか。別々の 4 出品者で評価数が平凡なら、空白という読み方の可能性が高くなります。一つの有力ブランドなら、空白ではありません。
価格帯から価格へ
1. 販売数の割合から量販価格帯を見つけます。 そこでコスト面で競争できるかを判断します。仕入れから納品までのコストでその価格に利益が残らないなら、最大の価格帯は、どれだけ大きくても自分には使えません。
2. 一つ上、二つ上の価格帯を見ます。 1 商品あたりの販売数を比べます。1 商品あたりの販売数が多く、商品数が少ない価格帯は、より機能の高い商品を置ける場所です。
3. 上の価格帯で何が売られているかを確認します。 高い価格帯には、別の商品が入っていることがよくあります。容量が大きい、素材が違う、セットになっている、などです。手元の商品でその価格を付けられると考える前に、タイトルを読んでください。
4. 販売数だけでなく売上も見ます。 価格帯ごとの revenue は、お金がどこにあるかを示します。販売数は控えめでも価格の高い価格帯が、より混み合う価格帯より多く稼いでいることがあります。
5. 1 か月後にもう一度行います。 1 回の取得では、ある価格帯が埋まりつつあるかどうかは分かりません。month を指定すれば期間を比べられます。
カテゴリーのほかの切り口(出品からの期間、出品者の種類、評価)は Amazon カテゴリー分析にあります。units の背後にある推定の作られ方は Amazon の販売数データで分かること・分からないことを参照してください。
これでは分からないこと
自社の利益。 エンドポイントが知っているのは価格であり、自社のコストではありません。ある価格帯が魅力的なのは、自分の商品がそこで利益を出せる場合だけです。
価格帯が空いている理由。 商品がないのは、需要がないからかもしれませんし、供給がないからかもしれません。判断する前に隣の価格帯を開いてください。
明日の価格。 価格帯はプロモーションや季節で動きます。個別の商品を継続して追う方法は競合の価格とクーポンの監視で扱っています。過去の期間を 1 回のリクエストで取得する方法は API で Amazon の価格履歴を取得するにあります。
正確な数字。 units と revenue は推定です。価格帯同士を比べるために使ってください。
実務上の三つの注意
- テストではレスポンスが 100 商品を対象としていました。カテゴリーの上位を表すもので、すべての商品を表すものではありません。
- 価格帯のラベルは
15-20のようなテキストで返ります。最上位の価格帯のラベルは中国語で返ったので、ラベルに頼らず、位置で対応づけるか数値を取り出してください。 - バリエーションのある商品は複数の価格にまたがることがあります。価格帯の ASIN を個別の商品として読む前に、バリエーションのファミリーを確認してください。親 ASIN と子 ASINを参照してください。
よくある質問
カテゴリーのノードのパスはどうやって見つけますか。
そのカテゴリーの任意の商品を調べて nodeIdPath を読むか、カテゴリーのエンドポイントを使ってください。
販売数が最も多い価格帯に価格を設定すべきですか。 そこでコスト面で競争できる場合だけです。先に価格帯ごとの 1 商品あたりの販売数を比べてください。最大の価格帯は、たいてい最も混み合っています。
ある価格帯にどの商品があるかを見られますか。
見られます。各価格帯は asins に ASIN を返します。
商品ページの露出の出どころとはどう関係しますか。 価格は、ページ上でどの商品と比べられるかを決めます。掲載枠そのものは商品ページの露出はどこから来るのかで扱っています。